【2020年版】6.2L V8 NAエンジン搭載!AMG C63 (W204)レビュー

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AMG製 6.2L V8 NAエンジン搭載。まさに狂気の沙汰。メルセデス・ベンツAMG C63 (W204)をメガーヌRS 273ファイナル・エディションからの買い替えで購入しましたのでレビュー致します!

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購入の経緯

子供が産まれたので4ドアに!というのが大きな理由ですが、実際2ドアの前車メガーヌRSでも普通にファミリー・ユースできちゃうと思います(後部座席ふつうに広いです)。つまり、それだけ欲しかったという事です笑

それだけ欲しかった理由は、前々車ポルシェ・ケイマン→前車ルノー・メガーヌRSと乗り継いできて「NAの大排気量・多気筒エンジンのスポーツカーが最も官能的で楽しい」という事に気付いたからです。どちらも最高に良いクルマでしたが、ケイマンはもっとパワー感があれば楽しいと思ったのと、メガーヌはケイマンより速いけど”官能的かどうか”ではケイマンより劣っていたという事がこれに気付いた理由です。速さではメガーヌ>ケイマンですが、気筒数・排気量ではメガーヌ<ケイマンであり、また、ケイマンはNAエンジンの後輪駆動でいわゆる古典的なスポーツカーといった感じのクルマです。

4ドアでISO FIXがあって嫁も使えるサイズ感でNAで大排気量でスポーツカーで壊れない。そうですか。それは”AMG C63”しかありませんね。となったわけです。

諸元表 

全長/全幅/全高 4710 mm/1795 mm/1440 mm
車両重量 1770 kg
エンジン 6208 cc V型8気筒DOHC
最高出力 457 ps/ 6800 rpm
最大トルク 61.2 kgm (600 Nm)/5000 rpm
サスペンション 前:3リンク/ 後:マルチリンク

良いところ

AMG製 6.2L V8エンジン

この車の良いところは何と言ってもエンジンでしょう。
"One man one engine"(1人の職人の手で1から最後までエンジンを組み立てる)によって産み出されたこの極上のエンジンは、もう恐ろしい程に官能的です。「なめらかすぎる吹け上がり」「一切の無駄がないスーパー・パワー感」「大気が揺れる美しい爆音」は大排気量エンジンかつ繊細な手作業により産み出された至極の逸品であるがゆえの代物です。

NAながら”457 ps”というとんでもないパワーを誇り、踏めばどの速度域でもウルトラスムーズに回転数が上がってドライバーを殺しにかかってきます。特に5000 rpm - 7000 rpmにかけては”本当に”飛ぶように加速していきます。てか多分飛んでます。0 - 100 km/hは4.5秒と公表されていますが、世界一速いジェットコースターでも2秒ちょっとと言われているので、普通のジェットコースターならこのクルマの方が強烈な加速感を味わえるかもしれませんね笑

また、エンジン音はV8好きなら誰もが大好き?な”アメリカン・マッスル・ワイスピサウンド”で、2000 rpm - 3000 rpmで超重低音の「ドロドロドロドロ…」、3000 rpm - 4000 rpmで明らかにやばいクルマがやってきた感満載の「ドゥルゥルゥルゥルゥルゥルゥルゥ!!」という凄まじい音を出しながら周りを圧倒し、4000 rpm以降は「ブァラララララララァァッッッッ!!!!!!」と魔王が目覚めたかの如く唸りながら瞬間移動します。そして、アクセルを離すと「ゴロゴロゴロゴロッ、バババンッ!!」と雷鳴のような破裂音を立てて周りを威嚇します。同じV8エンジンでもイタリアンスーパーカーのような透き通った「フゥァァァァァーーーンッ」という気品溢れる上品な音色は奏でませんが、Cクラスというノーマル大衆車をスーパーチューンし、大金持ちスーパーカーをも凌ぐ実力を身につけた”大衆車の英雄”のようなこのクルマには、このちょっと下品なV8サウンドが性格上ピッタリな感じがします。

全幅1795 mmという最高に丁度いいサイズ

「最近のスポーツカーは全て・・・大きすぎて、乗れなぁぁぁいぃぃ!!!(逆ハズキルーペ)」。BMWで最も小型のスポーツカー”M2”ですら1850 mm、かつてはNarrow(ナロー:幅が狭い)という事が特徴の一つであった”ポルシェ911”でも現在では1850 mmという車幅を有します。公道をメインで乗るのならばやはり車幅はかなり重要。特に最近では”Uber eats(ウーバーイーツ)”の暴走チャリも多いですから、1850 mmもあったらその内「うーわー、引いつ・・」しちゃうかもしれません笑

信頼性の高さ

もちろんここまでのハイパフォーマンスカーは壊れるリスクも高いです。しかし、流石は天下のメルセデス。同レベルのハイパフォーマンスカーと比べても圧倒的に故障率が低く、ディーラーや専門店の数も輸入車スポーツカーの中では圧倒的です。

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驚いたところ

①乗りごごちの良さ

ここまでハードに仕上げてる車なのにしっかりとメルセデスの良さが色濃く残っています。1500 rpmから2000 rpmぐらいで運転していると、ジェントルなドロドロ音(エンジン音)も相まって運転中でも眠くなってしまいます。

②アイドリングの静かさ

エンジン始動音はそれはもうとてつもない爆音ですが、Cold startでなければその一瞬の爆音の後はもう普通のメルセデス並みの静かさになります。排気量が半分以下のポルシェと並んでも完全にかき消されてしまいますし、一般的な国産スポーツカーと比べても恐らく静かな部類に入るのでは?と思ってしまうほどです。子供と思われそうですが、911カレラと同じぐらいのやる気感は欲しかったなあと、ちょっと物足りなさを感じる今日この頃です笑

③ダイレクト系自動車保険で車両保険に入れた

これは本当に意外でした。購入前に一括見積で色々なダイレクト系保険会社に見積もりを依頼しましたが、全て口をそろえて「車両保険はつけられません」という回答が返ってきました。しかし、2年前からお世話になっている三井ダイレクト損保さんで車両入れ替えの手続きを電話で行ってみると、なんと、すんなり入れてしまいました(驚)!ちなみに金額は、10等級/ 車両保険250万/ 配偶者限定で年間10万円ぐらいでした。
また、これが一番謎なのですが、上述の通り事前にネットで一括見積もりを行ったのですが、それには三井ダイレクト損保さんも含まれており、その際は「車両保険はつけられない」という回答だったのです。車両入れ替えはOKで新規はダメとかあるんですかね?

悪いところ

①シフトの反応の遅さ

前車がマニュアル、前々車がPDK(=DCT:デュアルクラッチ)なので比べたら可愛そうですが(このクルマは意外にもトルコン)、カーブで4→3→2と落としたい時に、デュアルクラッチのタイミングでシフト操作をすると3までしか落ちてくれません。あとは当たり前ですが、ダイレクト感はマニュアルやPDKに比べると弱く、”人馬一体感こそ全て”という方には満足できないかもしれません(普通のメルセデスに比べると全然ダイレクトですが)。

②マニュアルモードの完成度

ESP(トラクションコントロール)の設定を除けば大きく分けて3種類の中から選べる走行モードがあります。Comfort(コンフォート)→Sports(スポーツ)→Manual(マニュアル)と過激さが増していくのですが、私は普段マニュアルモードにしてパドルシフトをカチカチしながら楽しんでいます。ちなみに意外ですが、マニュアルモードにしてハイギアを保っているのが一番燃費が良い気がします。しかし、上述の通り、シフトダウンが電光石火の如く早い訳ではないので少し物足らないのと、かなり早いタイミングで”自動的に”シフトダウンされてしまうのがやっかいです(1300 rpmぐらいで勝手にシフトダウンする)。マニュアルモードなのにオートマチックな介入が頻繁にあると操ってる感は薄れてしまいます。

③ナビ

これは古いので仕方ありませんが、家を出発して30分間ちゃんとした方角を示してくれなかった時はさすがにびっくりしました(南に進んでいるのに北に進んでるみたいな感じです)。

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気になるところ

自動車税が毎年11万、燃費5〜6km/hのガソリン代は織り込み済みですが、何か故障した際の修理費が非常に気になります。ただ、信頼性は高いようなので、消耗品交換のみで済めば良いなあと祈るばかりです。

総評

とにかくエンジンが素晴らしい車です。それもとんでもなく素晴らしいエンジンです。それでいて快適な乗り心地に4ドア5人乗り。かつ、全幅1795 mmという最高のサイズ感。まさに「至れりつくせり」の最高のクルマだと思います。